5つの驚き
国土の75%が砂漠
ほとんどがサハラ砂漠の国、ニジェール。世界で一番高いと言われている砂丘があるのもニジェール領です。隕石が多くみつかる場所でもあり、確かにサハラ砂漠は宝石箱と言えるかもしれません。
キリンも家族
ニジェールの南にキリンと人間が仲良く共生しているクレという場所があります。そこのキリンは世界で最も美しいといわれている稀少種で、学名はジラフ・カメロパルダリス・ペラルタといいます。
緑茶大好き
野菜を多くとることができない砂漠では、緑茶は貴重なビタミンC源です。何千年も昔から砂漠地帯に住んでいる、遊牧民トワレグが飲むお茶についてこのような言い伝えがあります。
一杯目は人生のように苦く、
二杯目は愛のように強く、
三杯目は死のように甘い
世界遺産
アイル・テネレ自然保護区 自然遺産 / 1991
W国立公園 自然遺産 / 1996
アガデス歴史地区 文化遺産 / 2013
星の王子さま
星の王子さまの舞台にもなったと言われているサハラ砂漠。月のない夜は歩くのがこわいくらいの星空です。音もなく美しい場所にいると自然や小さないきものが話しかけてきます。
基本情報
ニジェール共和国は、西アフリカのサハラ砂漠南縁のサヘル地帯に位置する共和制国家。内陸国であり、アルジェリア、マリ、ブルキナファソ、ベナン、ナイジェリア、チャド、リビアの7カ国と国境を隣接する。
1.面積:1,267,000㎢
2.人口:1,990万人(2015年 世銀)
3.首都:ニアメ(Niamey)
4.民族:ハウサ族、ジェルマ・ソンガイ族、カヌウリ族、トゥアレグ族、トゥープー族、プール族等
5.言語:フランス語(公用語)、ハウサ語等
6.宗教:イスラム教、キリスト教、原始宗教
ニジェール再訪記(2014年)
23年ぶりに訪れたニアメと近郊の様子に茫然としました。私がいたころも水も電気もない生活の人たちはいました。しかし、今のニジェールのそのような人たちの様子はより悲惨になっていました。他の国の難民キャンプよりひどいかもしれません。難民キャンプは国際機関等支援する人たちが駆けつけます。しかし、ニジェールのようないつも人間開発指数最下位の国ではじわじわとひどくなっていくばかりなのです。厳しい状況は聞いて知ってはいたものの、見ると聞くとは大違いでした。
このようなことになった理由はたくさんの事が挙げられます、テロの影響で治安が悪くなっているということで外国人や支援が来なくなったことも一つですし、大きな唯一といっても良い収入源のウラン資源、その価格は暴落しています。人口増加等も要因の1つでしょう。ニアメで変わったことと言えば、車が増えたことくらいでしょうか。これといって23年前と比べ新しい近代的な建物も増えていません。
水も電気もない、食糧もやっと、簡単な医薬品もなく医療も受けられない人たち。でも、うらみがましい視線は全くありませんでした。私はニジェールと関わって35年になります。ニジェールは遠いところだけれど、「一緒に生きていく」ことは出来ると思います。ますますニジェールと一緒に生きていきたいと思いました。そして、日本国内でニジェールという国のことを一人でも多くの人に知ってもらいたいという気持ちがまた強くなりました。
福田